2012年11月21日水曜日

Travel to Madagascar 5


サザンクロス街道の象徴 “ボネドバップ”


翌朝、別れを惜しみつつアンダバドアカを出発です。
ここからトゥリアーラまでは4WDで約7時間の道のりとのこと。地図を見ても意外と近そうだし、余裕じゃない?なんて言葉を交わしていたのも束の間、、、


道はさらっさらの砂地のため、轍に沿って走っているはずがバウンドバウンド。
村の外に出てからは上下左右に揺られっぱなし。内蔵がぐるんぐるんに掻き回されるは、天井に頭ぶつけるは、それはそれは大変な道のりが始まりました。最初のうちはここだけだろうと高をくくっていたのですが、1時間走っても、2時間走っても道の状況には変化なし。それでもなんとか外の景色に目をやり、気になった植物を写真に収めてきました。


まだまだ始まったばかり



'Moringa drouhardii'(モリンガ・ドロウハルディ)



実らしきものがたくさんなっていました


走り続けていると、林の中に何やら目立つ物がにょきにょきっと生えているのが目に留まりました。急いでオーナーに車を止めてもらい、植物の方へ行ってみると、とても立派な 'Pachypodium geayi'(阿亜相界)が仁王立ちで私たちを待ち構えています!



 見事に二股に文頭しています



このスケールは現地でないとなかなか見られません


身体は最高に辛い状況でしたが、なかなか見られない景色や植物に感動しつつまだまだ先のトゥリアーラへ、、、早く着きたい!!!

しかししかし、そううまくは行かないのがマダガスカルです。意識朦朧の中、海沿いの眺めの非常に良い白砂サラサラロードを駆け抜けていると、ぶるる〜んぶるる〜んって、、、車が前に進んでいません!あまり考えたくなかったのですが、坂道でスタックしてしまった様子。。。



試行錯誤中のオーナー



近くの漁村から助け舟がやってきました


たくさんのマダガスカル人に助けられて3時間後、ようやく脱出。
時間ロスしちゃったからと焦ったのか、ドライバーが猛スピードで砂利道をすっ飛ばしていると、ぷしゅ〜って。。。今度はパンクしちゃいました。



ゴール目前でまさかのアクシデント



見物にやってきた子どもたちとおばちゃん



カメレオン捕まえた!


着いた頃には全員ふらふらの状態で、日も暮れてしまったのでさっさとご飯食べて寝ましょうということに。
アフリカ大陸を陸路縦断した経験のある同行者曰く、今までのどの道よりも悪路だったそうです。


翌日は早朝から植物園へ。
タクシーを捕まえて、街のはずれにアンツカイ植物園へ向かいます。
ここではマダガスカル南西部の植物が1,000種類ほど見ることができるとのことでした。


エントランスはとてもお洒落



多肉林です!



大きな塊根が特徴の 'Cyphostemma montagnacii’




'Pachypodium lamerei'



マメ科コーデックス 'Delonix pumilla'






木に多肉がくっついています!



手乗りならぬ、木乗りパキポ



見事な大株の 'Euphorbia kondoi'



珍種 'Euphorbia itampoloensis'



小型塊根性ユーフォ畑です



が、塊根は地面に埋まっており拝見できず



植物園の販売所です。お持ち帰りしたい〜



大きな大根 'Pachypodium geayi'



堂々と佇んでいます


植物園を後にして、そのままタクシーブルース乗り場へ直行します。
トゥリアーラからは国道7号線(la Route Nationale 7)、通称 “サザンクロス街道”を通りアンタナナリボまで向かいます。総距離941km。
この道路はマダガスカルの大動脈であるとともに、風光明媚でダイナミックな景色が楽しめる道としても有名です。

なんとかこの日のうちに最初の目的地、ラヌヒラ(Ranohira)まで行きたかったのですが、運良く出発目前のタクシーブルースを捕まえることが出来ました。


庶民の足、タクシーブルースです



いざ、サザンクロス街道出発


サザンクロス街道は、全面が綺麗にアスファルトで舗装されています。なので、こんなオンボロバスでもスイスイと走り抜けることができる、マダガスカル唯一の快適な舗装道が続きます。
と期待していたのですが、やはりマダガスカル。早速後ろタイヤがパンク。。。
しかしパンクは日常茶飯事のようでみんなのんびりタイヤ交換を待っていました。



ドライバーも慣れた手つき



ここにもバオバブありました



'Euphorbia sakarahaensis' の原産地、サカラハ(SAKARAHA)



どこまでも続く道



空が広かった、、



細っちょバオバブがたくさん






環境破壊の原因といわれる焼畑農業の跡



ゼブ牛がのんびり通りすぎていきます


サザンクロス街道は山や川、小さな村など、変化に富んだ風景を楽しめるドライブが楽しめます。その中のハイライトの一つが 'ボネドバップ’ です。マダガスカルのエアーズロックとも言われているこの山はまさにサザンクロス街道の象徴でした。トレッキングもできるとのことでしたが、今回は予定に入っていなかった為、断念。しかし、ビューポイントからの光景はとても素晴らしかったです。


“ボネドバップ”とは、“お父さんの帽子” という意味らしい






小さくてのんびりした村

























運転が少々荒い運転手さんだったので、途中の山道では何度もヒヤヒヤしたのですが、最後まで無事に送り届けてくれました。飛行機では味わえない景色の変化を眺め、一泊二日で駆け抜けたサザンクロス街道。時間に余裕があったら、もう少しゆっくりはしたかったけど、とても満足いくドライブでした。

トゥリアーラと首都、アンタナナリボを結ぶサザンクロス街道の途中、日本でも大人気種の象牙宮 'Pachypodium rosulatum var. gracilius' が自生しているイサロー国立公園へ立ち寄りました。ここはこの旅最後の目的地。

長くなってしまったので、その話は次回です。