踊る様に群生しているアンダバドアカ近郊のバオバブ
巨大バオバブを心ゆくまで満喫した私たち。
ここまでは飛行機の移動だったためかなり余裕のある旅程でしたが、ここからは空路がないためすべて陸路で移動します。
目指すはモロンベから80km南にある小さな漁村、アンダバドアカ (Andavadoaka)。フランス人旅行者の間では、秘境ビーチリゾートとして密かに人気がありますが、実は知る人ぞ知る太っちょバオバブの宝庫なんです。
アンダバドアカに宿泊予定の宿のオーナーにモロンベまでピックアップしに来てもらい、早朝にモロンベを出発します。ここからは今まで通ってきたどの道よりも悪路となるため、4WDは必須です。上下左右に振られ、揺られ走り続けていると徐々にバオバブが見えてきました。
この辺りで一番大きなバオバブだとオーナーが言っていました
象の鼻のような太い枝が伸びています
鳥の巣onザ・バオバブ
バオバブの口みたいに大きく穴があいています
バオバブの近くを散策していると、他にも様々な多肉植物を発見することができました。
現地ならではのスケールです。
近くには “銀角サンゴ”こと 'Euphorbia stenoclada’ の群生が
正体不明の塊根植物
大きく育った 'Cyphostemma Sp.'
強烈な日光から体を守るために表皮が剥けています
’Commiphora’ の一種?
丸い実がなっていました
植物に布が絡まっているのかと思って近づいてみると、、、
とても不思議な形をしたクリーム色の花が咲いていました。
たくさんのバオバブの中には、こんなサイケデリックな模様の入ったものもいくつかあります。この模様はこの土地の土壌が原因ではないかと言われてはいるらしいのですが、本当の原因はまだ謎のままだという話でした。
全身にびっしりと模様が入っています
より大きな模様
さらに車を走らせアンダバドアカを目指します。すると突然、真っ赤な絨毯のように一面が鮮やかに色づいている平原にでました。まるで北海道は能取湖のサンゴ草のよう。(最近は枯れてしまったという噂も聞きますが…。)
よーくよーく目を凝らして見てみると、何やら怪しいシルエットが、、、
バオバブ!!!!
しかも並大抵の群生ではありません!
まさに楽園への入り口です
どんどん近づいてきます
思わず歓声をあげました
枯れたユーフォルビアがバリケードのように重なっています
三つ子!!!!
ひとつひとつが個性的な形
中でもよりてっぷりと太ったバオバブ発見。
肌にはたくさんの穴があいています。どうやらこのバオバブ、木登りができそうです。
で、ロッククライミングの要領で登ってみました。
バオバブのてっぺんから
バオバブの大パノラマが広がっています
枯れて死んでしまったバオバブも、、、
名前の分からない真っ赤な植物
葉っぱが多肉質でとても気に入りました
ここのバオバブの群生地帯には、そこにいるだけで時間が経つのを忘れ、いつまででもこの場にいれる程の不思議な空間が広がっていました。一体どうしてここに根づき、このような進化をしていったのでしょう。
ここに来るまでに、様々なバオバブに出会ってきました。
どのバオバブも個性的で印象に残るものでしたが、ここのバオバブたちが一番ツボにグッとはまったベスト・オブ・バオバブです。
興奮冷めやらぬままにお昼過ぎ、今夜の宿に到着しました。
秘境のビーチリゾート、アンダバドアカ。ここのリゾートホテルは今まで泊まった世界中のどの宿よりも最高の宿でした。この宿についての詳しい話はまた後日…。