早朝にキャンプサイトを出発し、ナミブ砂漠の最深部、ソススフレイ(Sossusvlei)へ向かいます。
謎の灌木。オトンナの一種のようにも見えます。
砂漠といえど国立公園として管理されているのである程度までは車で進めます。
道がなくなり出したころ、ゴツい軍用の4WDのような車に乗り換えます。
暴力的に揺れる道をノロノロ進むこと数十分。ソススフレイに到着。
そこで奇妙な植物を発見しました。
群生しています
びっしりと生えた太いトゲ
太いトゲが大量に生えた緑色の枝を伸ばしています。
一見、'Adenia globosa'(アデニア・グロボーサ)の枝のようにも見えます。
塊根が埋まっているかも知れないので軽く掘って見てみようと思いましたが、鋭いトゲに阻まれ、危うく流血しそうになりました。
そこでふとトゲの中に不思議な物体が。
花が咲いています。
実がなっています
まるでゴーヤのような実をつけています。
ウチのAdenia globosaはまだ開花したことがなく、花の形からは判別できませんでした。
アデニアといえばパッションフルーツと同じトケイソウ科の植物なので、実もパッションに似たものをつける場合が多いのですが、、、これはとてもそうは見えません。ウリ科の何かでしょうか、、、?
さらに先に進み、ソススフレイの見所である 'Deadvlei'(デッドフレイ)に向かいます。
地球とは思えない風景
'Deadvlei' という言葉も、現地の言葉で “死んだ沼” を意味するそうです。
約1,000年程前にこの地に水をもたらして川の流れが変わり、ここはだんだんと干上がってこのような世界でも希有な景観を生み出したみたいです。
枯れたアカシアの木は強い太陽で真っ黒になり、それでも1,000年近く立ち続けていたとは驚きです。
また、デッドフレイでは風の吹く音以外は全く何の音もしないのが印象的でした。
Deadvleiの傍らに生えていた多肉質な花。こちらも正体は不明。
Pelargonium oblongatumと思われます
最後にソスフレイの砂丘を上がり、ナミブ砂漠を見渡せるポイントへ。
'Namib' とは現地の言葉で “何もない” という意味らしいのですが、そのとおりにビルも、木も、生き物の気配も何もない砂だけの世界です。
この後、ソススフレイからは北に進み、世界で最も過酷な環境に生きる植物を見に行きます。